MSB-28 MILITARY BACKPACK"THE CAIMAN"徹底解説

ライズファクトリーの高橋です。私がブログを書くのはずいぶん久しぶり。

今回は、間もなく入荷予定の新作、MSB-28【THE CAIMAN】(ケイマン)についてお話致します。

既にSNSでもご紹介しておりますので、開発の経緯や大まかな解説はメイン開発者である弊社スタッフの過去記事YOUTUBE動画に譲り、今回はより細かな解説と私なりの使い方をお伝え出来ればと思っています。

とはいえ一部重複する解説も有りますが、その点ご容赦下さい。

 

先ずは、ネーミングについて、ケイマンというとスポーツカーのポルシェ・ケイマンを想像される方が多いかと思いますが、我々が名前を知り意識したのは、軍用車のCAIMANです(CAIMANはワニのカイマンを意識してると思いますが…)。

見た瞬間に、形、テイスト、全てが合致するなと思い、ワニを由来とする軍用車と同じ名前にいたしました。

スクエアな形に、ゴチャゴチャとテープや付属が付いている、いかにもミリタリーという造形が、よく似ています。

勿論、最初から狙って軍用車風のバックパックを作ろうと思った訳では有りませんよ(笑)。

 

画像出展:Wikipediaより

CAIMANは、「バンクフィッシング、中でも次々にポイントを撃っていくラン&ガンに特化したバックパック」をコンセプトにして開発致しました。

ポイントまで快適に荷物を運ぶ為のバックパックが欲しいという方、ポイントに着いたら移動しないという方は、他のバックパックをおススメ致します。現在品切れ中ですが、弊社のTITANの方が理想に近い筈です。

逆に、移動距離が多く、「一日中歩きながら釣りするよ」という方、肩や腰に優しいバッグを探している方は、是非ご一読下さい。


【マテリアル、各部機能について】

生地素材には、摩耗性・引裂強度に優れる、1000dタクティカルナイロンと500d CORDURAナイロンを使用しております。

バックル等のプラパーツは、DURAFLEX社の物を採用致しました。

どちらも長年採用してきた信頼できる品質です。

【メイン開口部/フロントポケット】

この製品最大の特徴は、側面開口仕様である、という事です。

画像を見ると判りますが、一度に全ての荷物が取り出せるようにポケットの向きを統一しています。

また、小物類を入れる小型ポケットは、背負った際に飛び出さないようにファスナー仕様になっています。

 

釣りで使用するバックパックは、街や登山での使用と違って、リグやルアーの交換が多く、頻繁に前に廻す必要が有ります。

その為、側面に開口部が有った方が、荷物の取り出しがスムーズです。

他にも側面開口の物は存在しますが、今までの物は荷物を効率よく収納・取り出し出来る物が有りませんでした。

(あくまで個人的な感想です…)

弊社から発売しているTITANは非常に効率よく荷物を収納出来、尚且つ側面開口ですが、こちらは背負った状態では下半分の荷物を快適に取り出せ、上半分はバッグを置いた状態で快適に取り出せる仕組みになっています。

これは、どちらが優れているのかという問題ではなく、どの様なスタイルで釣りをするのかという問題です。

先程の話と重複しますが、常時バックパックを背負った状態でラン&ガンするならCAIMANに、場所が決まったら、荷物を降ろしてじっくり釣りをするのならTITANに軍配が上がります。

 

次に使い方をご紹介します。

私の場合、バス釣りの際は、本体に仕切り板をセットして、中型ルアーケースとレインジャケットや食料等を、フロントポケットにワームやランカースケール、リーダー等の小物を収納しています。

*内蔵の仕切り板を折り畳めば大型ルアーケースを収納する事も可能です。

 

渓流釣りの場合は、本体に着替えや食料を、フロントポケットに小物類を入れています。ルアーはいつでも取り出せるように、オプションのルアーストッカーに入れています。渓流で釣りをする場合、ルアーストッカーは必需品と言ってよく、コレもしくは、小型のポーチが有ると非常に快適です。ルアー自体も小さくて種類も少ないので、ポーチ等に収まってしまいます。


【ショルダーハーネス/左側面/底面】

ハーネス部分の厚さは約20㎜有り、ある程度重い物を背負っても快適に釣りが出来ます。

この部分の厚さやクッション性には特に拘りました。

長時間の釣行で一番負担が掛かる部分が肩であり、ここに疲労が蓄積すると長時間荷物を背負う事が出来ませんから。

ハーネスに対して、横向き4段に並んだテープには、プライヤーホルダーや小型ポーチ等を効率よく取り付ける事が出来ます。

チェストリグもこのテープに合わせて移動出来ます。ロック機能付きパーツで固定出来るので、ある程度重量のあるポーチを付けても問題有りません。

私は小型ポーチにフック類やリーダー等を、ルアーストッカーにその日使用するルアーを収納しています。

左側面にはオープンポケットとロッドホルダーが付いており、ロッドやペットボトルを携行可能です。

オープンポケットは、ポーチ類を取り付ける事を考慮して、敢えてタイトな作りにしておりますので、500mlペットボトルがギリギリ入る大きさです。

ロッドホルダーはTITANにも付いている2点固定式の専用ホルダーで、ロッド以外にもロッドケースや登山用のストック等も携行可能です。

底面は湿った地面に置いても問題無いようにPVCターポリンになっています。また、背面のバンジーコードを移設出来るようにコードループを設けています。


【背面パネル/上部ポケット】

背面にはランディングネットを掛けるためにDリングが付いており、シーバス、トラウトフィッシング等で、比較的大型のネットを背負う釣りに対応しています。

*ネイティブトラウト等で使う小型のネットは、もう少し下側に取り付けた方が、使用感はよかったです。

また、横向きのストラップは移動する事が可能で、バンジーコードと併用して、ネットが暴れない様に抑えたり、上着や荷物を固定出来ます。

 

最上部のファスナーポケットは、止水ファスナー仕様で裏地も防水生地なので、比較的水濡れに強い仕様です。

私の場合は、ここにスマホや偏光グラスを収納しています。

 

CAIMANについては、SNSや動画の公開後にお問い合わせを沢山頂戴しておりますので、より詳細にお伝え出来ればと思い、今回はブログという形で紹介させて頂きました。

 

弊社製品の全てにいえる事ですが、MOLLESYSTEMに対応している為、拡張・改良が自由自在です。

それは他社製品でも優れたアイテムが有れば、取り付ける事が可能という事であり、それらを上手く組み合わせる事で、自分専用の、正に相棒と言えるようなバックパックを作り出せるという事です。

 

CAIMANはバンクフィッシング、中でもラン&ガンでの使用に的を絞って開発致しました。

いわゆる専用品の使い心地を是非ともお試し頂ければ嬉しく思います。